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原采配ズバリ!ボウカー3ラン 吉川の「速い球に対応できる」

<巨人・日本ハム>4回2死一、二塁、3ランを放ったボウカー(右)を迎える巨人・原監督

日本シリーズ第1戦 巨人8―1日本ハム
(10月27日 東京D)
 日本シリーズが27日に開幕し、巨人が先発野手全員安打の14安打8得点で日本ハムに快勝した。「8番・一塁」で先発出場したジョン・ボウカー外野手(29)が4回に右越え3ランを放つなど2安打5打点。レギュラーシーズンで不振を極めた助っ人が、原辰徳監督(54)の起用に応えた。中日とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで3連敗から3連勝した勢いそのままに、巨人が3年ぶり22度目の日本一へ好発進した。

 青い瞳の8番打者の一撃が試合の流れを決定付けた。1点を先制し、なお2死一、二塁の4回。ボウカーが、吉川の初球のスライダーを右翼席へ運んだ。

 「凄くいい気分。チームを勢いづけられる1本を打てた。シーズンは苦しかったが、CSから調子が上がってきた」

 レギュラーシーズンで打率・196、3本塁打、10打点。「戦力」とは言えなかった助っ人が、大舞台で覚醒した。7月25日のDeNA戦(東京ドーム)以来、実に3カ月ぶりの一発。7回2死満塁でも右中間フェンス直撃の2点二塁打を放ち、計5打点。この1試合でシーズンの半分の打点を叩きだし、「シリーズ男」に名乗りを上げた。

 17日に開幕したCSファイナルSでは、主力選手に故障が発生した場合のバックアップ要員として練習参加していたが、第1戦はベンチ入りメンバー外。だが、第3戦から出場選手登録されると計4試合で10打数5安打と快音を響かせた。

 左腕の吉川に、左打者のボウカー。ベンチに古城、小笠原と左の一塁手しかいないチーム事情はあったが、チームの流れを考えれば、CS第5戦で先制適時打を放ち、第6戦でも安打を放った古城を起用するのが「定石」とも思えた。ボウカーの起用が見事に的中した原監督は「吉川の速い球に対応できるだろうということ」とだけ説明した。しかし、その裏では、ボウカーが手を焼いてきたシュート系の球が吉川にはないという確かな計算、根拠もあった。苦手とする球種がないことで、打席内でも優位に立て、橋上戦略コーチは「スイングはそれほど変わっていないが、打てる球を待てるようになっていた」と指摘。バットコントロールに自信があることから、SSK社で最軽量の870グラムのバットを手にする助っ人が、高めに浮いた失投を捉えるのはそう難しいことではなかった。

 試合前のミーティング。原監督は穏やかな表情でナインに語り掛けた。「短期決戦と言われるけど、シリーズは長丁場。一戦、一戦。この積み重ねで行くんだという気持ちで戦っていこう。全員で、全員で最後の山を登っていこう」。まさにボウカーの活躍は、全員野球を象徴していた。

 快勝を収め、指揮官は「4回の4点で、選手の肩の力が抜けてわが軍のペースで野球ができた。初戦をこういう形で勝てたのは大きい」と手応えを口にした。CSで3連敗という崖っ縁から生還したチームの勢いは本物。一気に頂点まで駆け上がる雰囲気すら漂ってきた。

 ≪83年クルーズの再来?≫シーズン中は不振ながら日本シリーズで活躍した巨人の外国人といえば、83年のクルーズが挙げられる。同年、入団したクルーズは58試合出場にとどまり、打率・240、4本塁打、17打点と低調。しかし西武との日本シリーズは第3戦で東尾修から本塁打を放つと、第5戦では森繁和からサヨナラ3ラン。同シリーズは7試合中6試合に出場して打率・222、2本塁打、5打点だったが、同年限りで退団した。日本選手では96年、シーズンは14試合で打率・189、2本塁打、2打点だった大森が、オリックスとの日本シリーズ(1勝4敗)で打率・333、2本塁打、3打点と活躍した。

[ 2012年10月28日 06:00 ]

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