選手起用的中で快勝も…原監督「フラットな状態で一戦必勝」

[ 2012年10月27日 21:44 ]

4回、右越えに3ランを放ったボウカー(右)を迎える原監督

日本シリーズ第1戦 巨人8―1日本ハム

(10月27日 東京D)
 選手起用がズバリ的中しての快勝。苦しんだCSファイナルステージから一転、日本シリーズは白星スタートとなり、巨人・原監督の顔には満足感と充実感が漂った。

 「日本シリーズという大舞台で初戦をこういった形で勝てたことは大きい。4回に4点を取れて、あの辺りから選手の肩の力が抜けて、わが軍のペース試合ができたことは収穫でしたね」

 内海と吉川、両左腕エースの投げ合いは3回を終わって0―0と予想通りの投手戦。試合が動いたのは4回だった。先頭の坂本が左翼線二塁打で出塁し、阿部の中前適時で先制。さらに2死一、二塁からボウカーが右越えに3ランを放ち、主導権を握った。

 ボウカーはシーズン中は打率2割に満たなかったものの、CSファイナルで10打数5安打と好調。原監督は「速い球にも対応できるだろう」と8番・一塁でスタメン起用。2回1死一、二塁の場面では遊ゴロ併殺に倒れたものの、4回はスライダーを豪快に右翼に叩き込み、7回2死満塁では右翼フェンス直撃の2点適時二塁打と、2安打5打点の活躍。指揮官は「この上ない素晴らしいバッティングをしてくれました」と絶賛した。

 7番・右翼で起用した矢野も3打数2安打1四球とボウカーへの“つなぎ役”を果たし、大量得点を演出。2番・二塁で起用した寺内も5回の追加点の足がかりとなる二塁打を放つなど、選手起用が当たった。

 3年ぶり日本一へ、好スタート。もちろん慢心はない。原監督は「日本シリーズは短期決戦と言われますが、そう簡単に決まるものではない。やはり一戦一戦。あすはフラットな状態で一戦必勝で戦いたい。」と気を引き締めた。

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2012年10月27日のニュース