“史上最大格差対決”に挑む日本ハム 3つの活路

[ 2012年10月27日 08:18 ]

4番・中田(左)の働きがカギになりそうな日本ハム。栗山監督の期待は大きい

 日本シリーズは2年続けて優勝チーム同士の対戦。今季の成績で見ると、リーグを断トツで制した巨人に混戦を抜け出した日本ハムが挑む格差対決となる。シリーズの歴史を基に、日本ハムが勝つポイントを探った。

 同じ優勝チームながら、86勝43敗15分けで勝率・667の巨人に対し、日本ハムは74勝59敗11分けの勝率・556。勝率差は・111あり、これは日本シリーズの歴史で最大差の顔合わせだ。

 過去に勝率差の大きかった上位10例では、高勝率チームが優勝7度とやはり強い。これまでの最大差だった53年巨人は、中心打者の川上が打率・481でMVP。阿部が同様の働きをすれば巨人優位は揺るがない。

 一方、勝率で大きく上回る相手を破ったのは71年巨人、75年阪急、78年ヤクルト。これら3チームの勝ち方から、日本ハムの勝機が見えてくる。

 ▼ポイント(1)=4番 71年巨人は1勝1敗の第3戦、0―1の9回に山田から王が逆転サヨナラ3ラン。78年ヤクルトは大杉が4本塁打10打点でMVPと活躍した。中田は一振りで流れを引き寄せられるか。

 ▼ポイント(2)=新戦力 75年阪急は新人の山口が5試合に投げ、1勝2セーブでMVPを獲得した。日本ハムでは新人の森内、3年目で過去に巨人戦の登板がない中村が近い存在といえる。

 ▼ポイント(3)=伏兵 75年阪急は控え捕手の中沢が第3、6戦で決勝弾。8番の大橋も打率・368に3犠打で貢献した。日本ハムは下位打線の鶴岡や大野、金子誠らが存在感を示したい。

 地力に加えCS逆転突破で勢いに乗る巨人相手に、日本ハムがどんな戦いを挑むか注目だ。

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2012年10月27日のニュース