巨人 CS再現打線だ!“最強”7番古城&8番寺内先発へ

[ 2012年10月27日 06:00 ]

古城(左)と石井(右)が見つめる中、マウンドからボールを投げる巨人・坂本

 静まり返った東京ドーム。右中間にできた円陣の真ん中で巨人・原監督が声を響かせた。「ヨシ、さあ行こう!」。決戦前日。指揮官の掛け声から最終調整がスタートした。

 「心技体ともにいい状態で、あしたを迎えることができると思う。日本シリーズは独特の異次元的な試合です。最後の力を振り絞りながら、しっかり戦っていきたい」

 その言葉は期待と自信に満ちあふれていた。CSファイナルSでは中日に3連敗から3連勝(アドバンテージ1勝を含む)。27日の初戦は、日本シリーズ進出を決めた22日、第6戦の「10・22」オーダーで臨む。キーマンとなるのは、指揮官が枢軸と呼ぶ長野、坂本、阿部、村田の主軸以外の脇役たちである。

 原監督は言う。「今年はカバーし合いながら全員で戦ってきている。CSでも脇役、主力じゃない選手が活躍して勝った試合がある」。第6戦では2回無死満塁から8番・寺内が先制の2点打。古城は第5戦で2回に先制の2点打を放つと、7番で先発した第6戦でも左前打で2回の先制劇に絡んだ。その2人がそろって先発。寺内は「自分ができることを一つ一つやればああいうこともできる。しっかりできることをやりたい」とCSの再現に意欲を燃やした。

 日本ハムは前回日本一に輝いた09年と同じ相手。原監督は3年前よりも成長したチームの姿を口にした。「若返った。スピードという部分は、今年のチームの方が上だと思う」。監督として4度目の日本シリーズ。セーフティースクイズ、偽装スクイズ…。何でもできる「10・22」オーダーでまずは初戦を取る。

 ▽セCSファイナルS第6戦 巨人は2回に先頭・高橋由、村田、古城が3連打。続く寺内が先制2点左前打を放つと、さらに長野が右前適時打。5回にも村田の本塁打で1点を追加した。先発・ホールトンは5回2安打無失点と好投。その後は沢村―山口―西村の救援陣も踏ん張り、4―2で3年ぶり33度目の日本シリーズ進出を決めた。試合後、原監督は「伏兵というか、古城や寺内が非常に良いバッティングをしてくれた」と脇役陣の活躍を称えた。

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2012年10月27日のニュース