【阪神1位】藤浪晋太郎 完成度高い“浪速のダル”はさらに進化

[ 2012年10月25日 17:29 ]

大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手

藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう) 18歳 大阪桐蔭 右投右打

(10月25日)
 “浪速のダル”は「完全に運任せ。自分の運命だと思う。決まったところへ行きたい」と競合の末に1位指名を勝ち取った、阪神への入団には何の支障もない。

 日本人離れした長身と直球の威力は早くから話題になっていたが、初めて全国の舞台に登場したのは意外に遅く3年春の12年センバツ。一気に頂点まで登りつめたこの時点で直球は153キロをたたき出し、ドラフト1位級と評価されていたが、夏はさらに進化した。

 制球、球質を始め、9回でも150キロをマークするスタミナ、走者を出しても動じない精神力。すべてにおいて成長。打線の援護もあり、危なげなく春夏連覇を達成した。

 12年のプロ野球はソフトバンクの武田翔太、楽天の釜田佳直の両投手を始め、1年目から活躍する高卒ルーキーが目立った。完成度では2人の高校時に劣らないだけに「高卒であっても、即戦力としての起用も可能だと思う」(ヤクルト・衣笠社長)と期待する声もある。

 ▼ヤンキース デニス・ウッディー・スカウト まだ若いし鍛えればもっといい投手になる。継続してチェックしていきたい。

 ▼阪神・畑山スカウト この春から使い出したカットボールと、そこから4~5キロ遅いスライダー。ここにチェンジアップやカーブがある。緩急をしっかり使えるようになれば、真っすぐももっと早く見えるし、さらに伸びしろもある。

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