バトルの果てに…権藤コーチ退任「最初から覚悟はしていた」

[ 2012年10月25日 06:00 ]

淡々とした表情で退団会見を行う権藤氏

 電撃退任だ。中日は24日、権藤博投手コーチ(73)と来季の契約を結ばないことを発表。話題となった高木守道監督(71)との「70歳代2トップ」は1年で解体となった。

 「最初から覚悟はしていた。向こうが監督、私がコーチで立場ははっきりしている。悔いはまったくありません」

 22日にクライマックスシリーズ(CS)の死闘を終え、23日午前に帰名。その夜になって球団幹部から通告を受けたという。この日の緊急会見では終始、穏やかな表情で1年を振り返った。

 「複雑な気持ち。2つの気持ちがある。よく選手が戦い抜いてくれたというのが1つ。あそこまで行きながら勝てなかったというのが1つ」

 この1年、投手起用をめぐり高木監督と再三、衝突した。CS中にもファイナルシリーズ第5戦の9回の岩瀬―山井の継投に指揮官がベンチ内で激怒する場面もあった。深まるばかりの溝を球団側が憂慮。さらに、2年契約の高木監督の任期が切れ、若い監督を招へい予定の再来年を見据え、コーチ陣の若返りを図った部分もある。後任には2軍の今中慎二投手コーチ(41)が昇格する。

 ▼中日・高木監督(権藤コーチの退任に)再来年まで考えてということ。若い中日がスタートするため、思い切って若いスタッフが主になってやっていこうということです。私が代わってもいいけど“来年急に”という人もいないから。

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2012年10月25日のニュース