広島 高校No・1左腕一本釣り 東福岡・森を1位指名へ

[ 2012年10月25日 06:00 ]

広島が1位指名を決めた東福岡・森

 広島が高校No・1左腕を一本釣りすることを決めた。24日、都内でスカウト会議を開き、東福岡の森雄大投手(18)の1位指名を決めた。当初は他球団と競合覚悟で亜大・東浜の指名が有力視されていたが、左投手が少ないチーム事情を考慮し、単独指名の可能性が高い森に切り替えた。松田元オーナーは「決まったよ、決まった。森、森でいこう。それでバシッといこうじゃないか。すっきりした」と高らかに表明した。

 森は甲子園出場経験こそないものの、花巻東・大谷、大阪桐蔭・藤浪らと並び、早くから1位候補に挙げられていた逸材。最速148キロを誇る本格派左腕で、スカウト会議に初参加した野村監督は「腕の使い方がうまいので素晴らしいボールを投げる。エース級になってくれる左投手が若い年代にいてほしい、という僕の気持ちを伝えた」と絶賛した。

 ドラフト前日になっての1位指名の公表。その意図について松田オーナーは「黙ってやろうかという話もしたが、他に一本釣りができると思われるのが嫌だった」と他球団へのけん制の意味も含んでいることを明かした。

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2012年10月25日のニュース