DeNA、ソフトBなど競合確実!東浜 東都新420K

[ 2012年10月25日 06:00 ]

<青学大・亜大>2回、亜大・東浜は筒井から東都大学リーグ記録を更新する通算411個目の三振を奪う

東都大学野球最終週第1日 亜大0―2青学大

(10月24日 神宮)
 今ドラフトの目玉に挙がる亜大・東浜巨(なお)投手(4年)が24日、東都大学リーグの青学大戦に先発。自己最多の13三振を奪い、通算420奪三振のリーグ新記録を樹立した。試合には0―2で敗れたものの、4試合連続2桁奪三振の快投で、あらためて即戦力をアピール。DeNAなど、数球団が1位指名で競合するのは確実だ。

 表情一つ変わらなかった。2回2死。東浜は、青学大の8番打者・筒井からスライダーで空振り三振を奪う。この回は3者連続三振。大場(ソフトバンク)が持っていた東都リーグ記録を更新する通算411個目の三振。帽子のつばを軽く手で触り、三塁ベンチへ勢いよく戻った。

 「フォームの軸がぶれていてバランスが悪かった。悪い時に抑えないといけなかった。(記録は)全然うれしくないです」。記録には無関心。エースは、今季チーム初黒星の責任を背負った。

 ドラフト会議前日の登板。チームは既に開幕8連勝で3季連続の優勝を決めていたが、全勝優勝へ向け、勝利にこだわった。しかし、5回にツーシームを痛打され先制され、6回にも3連打で1失点。自己最多の13奪三振で完投したが、反省の弁ばかりが口を突いた。

 それでも、あらためて即戦力右腕であることを証明する124球でもあった。08年センバツでは沖縄尚学のエースとして全国制覇。「成長するため」に亜大に進学し、プロ入りに向かって過酷な練習を自らに課してきた。4年間で歴代4位タイの35勝を積み上げ、DH制のある東都リーグで歴代最多の420奪三振、最多の22完封をマーク。誰もが認める大学No・1投手となった。

 最終学年となり主将を務める右腕は、ドラフトについて心境を問われると「全く考えていない。注目されることはうれしいけど、まだリーグ戦が終わっていない。やり通すことだけを考えたい」ときっぱりと言った。

 ドラフト当日に行われる青学大との第2戦にチームが勝てば、中1日で再びマウンドに上がる。「しっかり準備したい」と東浜は前を向いた。DeNA、ソフトバンクなど、1位指名の競合は確実。大学No・1右腕は戦国・東都に歴史にまた一つ名を刻み、運命の日を迎える。

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2012年10月25日のニュース