巨人 石井のサヨナラ打で逆王手 最終戦決着へ

[ 2012年10月21日 21:43 ]

9回、サヨナラ打を放った石井(33)に水をかけて勝利を喜ぶ巨人ナイン

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦は21日、東京ドームで行われ、リーグ優勝の巨人と2位の中日が対戦。巨人は、2-2の9回1死満塁から、石井がサヨナラ打を放ち3-2で競り勝った。

 初回、中日は2番荒木が投前内野安打、4番ブランコ、5番和田の四球で2死満塁として、この日6番に上がった森野が空振り三振に倒れ先制のチャンスを逃した。巨人はすべて内野ゴロで3者凡退。

 2回、中日は先頭の7番平田が左前打で出塁、1死後9番山内の犠打で得点圏に進め、1番大島が遊撃内野安打も三塁を回った平田がオーバーラン、タッチアウトでまたも好機を逸した。

 その裏、巨人は4番阿部が死球で出塁、5番高橋由が右前打、6番村田の死球で無死満塁の絶好機。7番ボウカーは空振り三振、8番古城が左中間に先制の2点適時打を放った。9番内海の犠打で2死二、三塁としたが1番長野は空振り三振に倒れ追加点ならず。

 3回、中日は2死後、4番ブランコが四球で出塁、5番和田が右中間二塁打で二、三塁のチャンスを築くも6番森野は中飛に倒れこの回も無得点。巨人は先頭の2番松本哲が右前打、その後二進するが、4番阿部、5番高橋由が連続三振を喫し無得点に終わった。

 4回、中日は1死後、8番谷繁が右前打で出塁も後続が倒れる。巨人は、6番村田が投手強襲安打、左すねに打球直撃の山内はここで降板、三瀬がマウンドに上がった。7番ボウカーは左前打続くが、8番古城が送りバント失敗、捕邪飛となり飛び出していた二走・村田が戻れずダブルプレー、9番内海が倒れ加点できなかった。

 5回、中日は1死後、3番井端が右中間安打で出塁、続く4番ブランコが右越えに同点2ランを放った。ここで巨人先発内海は投球数100で降板、福田がマウンドに上がった。5番和田が四球で出るが、後続が倒れ同点どまり。

 その裏、中日は武藤がマウンドへ。巨人は1番長野からの好打順も3者凡退。

 6回、中日は3者凡退。その裏、中日はサイド左腕の小林正がマウンドへ。4番阿部、5番高橋由が倒れ、中日は田島にリレー。6番村田は空振り三振でに倒れる。

 7回、中日は1死後、3番井端が左前打で出塁、前の打席で同点2ランの4番ブランコは空振り三振、スタートを切っていた井端も盗塁死でダブルプレー、勝ち越しならず。巨人は、9番に代打小笠原を送るも空振り三振、3者凡退に終わる。

 8回、この回から巨人はマシソンが登板。中日は、5番和田から3者連続フライアウトに終わった。巨人は1番長野が二塁の頭を越える安打で出塁、2番松本哲が犠打を決め、勝ち越しのチャンスをつくる。3番坂本は三ゴロに倒れ、中日は田島に代えて、この日1軍登録された高橋聡にスイッチ。4番阿部は一塁内野安打で2死一、三塁とチャンスを広げる。5番高橋由は四球で満塁、6番村田が浅い右飛で勝ち越しならず。

 9回、中日は2死後、1番大島が四球で出塁、2番荒木が遊飛に倒れチェンジ。マウンドには岩瀬が上がる。巨人は7番ボウカーの代打矢野が中前打で出塁、鈴木尚が代走。8番古城が送りバント失敗するも右前打を放ち、無死一、二塁のサヨナラのチャンスを築く。9番マシソンの代打寺内が犠打を決め、1死二、三塁とし、1番長野は敬遠四球、満塁。2番松本哲の代打に谷が送られる。中日は岩瀬から山井にスイッチ。代打の代打に石井が登場。三塁後方に落ちるサヨナラ打。

 巨人はこれでアドバンテージの1勝を含む3勝3敗のタイとし、日本シリーズ進出決定は最終戦に持ち越された。

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