イチロー残留に追い風?ヤンキース 年俸削減方針撤回も

[ 2012年10月21日 06:00 ]

 イチローの残留に追い風?ヤンキースが、年俸総額の削減方針を撤回する方針が浮上した。リーグ優勝決定シリーズ敗退から一夜明けた19日(日本時間20日)、ニューヨークの地元紙「ニューズデー」が報じた。

 当初は「ぜいたく税」を軽減するため、今年の約2億ドル(約158億円)から、14年までに1億8900万ドル(約149億円)へと削減を目指していた。ところがリーグ優勝決定シリーズでタイガースにまさかの4連敗。同紙によれば、来季の巻き返しへ関係者が「強いチームをつくるには削減できないケースもある」と話したという。

 イチローは残留に前向きとみられるが、今季年俸1800万ドル(約14億2200万円)から400万ドル(約3億1600万円)程度への大幅減俸が濃厚だった。しかし、削減方針が撤回されれば、200万ドル(約1億5800万円)程度の上積みも可能となる。この日、チームはデトロイトからニューヨークへ移動。イチローらもマンハッタンの自宅へ戻った。ヤ軍のハル・スタインブレナー共同オーナーは「13年に世界一になるため必要な次の作業に集中したい」などと声明文を発表。

 イチローらとの再契約を含めた来季のチーム編成に早々に着手する意向を明かした。

 ▽ぜいたく税(課徴金) 年俸総額が一定の上限を超えた球団が支払う。03年に導入され、ヤ軍は唯一、昨年まで9年連続で支払っている。上限は毎年変動し、昨年は1億7800万ドル(約141億円)。支払い額は超過回数が多いほど増える。課徴金は大リーグ機構に納め、年俸総額の低い球団に分配される。

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2012年10月21日のニュース