最大7球団1位指名も!東浜 リーグ通算最多奪三振締めだ

[ 2012年10月18日 06:00 ]

3季連続20度目の優勝を飾った亜大の東浜主将は笑顔でガッツポーズ

東都大学野球第7週第1日

(10月17日 神宮)
 1回戦2試合が行われ、逆転優勝の可能性を唯一残していた駒大が中大に敗れ、試合のなかった亜大の3季連続20度目の優勝が決まった。今季4戦4勝の今秋ドラフト1位候補、東浜巨(なお)投手(4年)は、23日の青学大戦で、残り3に迫っている通算奪三振のリーグ記録(410)の更新を目標に掲げ、最大7球団の競合指名も予想される25日のドラフト会議を前に、最後のアピールを誓った。亜大は11月10日に開幕する明治神宮大会に出場する。

 浮かれる様子はない。3連覇の瞬間を神宮のスタンドで迎えた東浜は、喜ぶどころか、逆に表情を引き締めていた。

 「最低限の仕事はできた。ホッとしていますけど、まだ1カード残っている。そこを見据えてやっていきたい」

 国内12球団のスカウトから熱視線を受け続けながら、東都リーグ歴代4位タイの35勝を4年間で積み上げてきた。それでも満足はしていない。チームは8連勝中。23日からの最終週、青学大戦を連勝で飾り、完全優勝の目標があるからだ。さらに、07年に東洋大・大場翔太(現ソフトバンク)がマークした通算410奪三振のリーグ記録があと3個と迫る。最大7球団で1位指名が競合する可能性のある25日のドラフトを前に「記録を狙っていきたい」と力を込めた。

 不安を抱えながらのラストシーズンだった。8月28日の早大とのオープン戦では3回7失点。チームも勝てない日々が続いた。開幕3日前、生田勉監督の呼びかけで4年生全員が寮近くの飲食店に集まった。会の冒頭で指揮官は「チームを1部に残してくれ」と頭を下げた。主将を務めるエースは「(監督が頭を下げるのは)初めて。あの食事会がきっかけでチームが変わった」と振り返った。

 開幕直前に高校時代のワインドアップのフォームに戻した。打者を観察しながら投げる技術にも磨きがかかった。「打者の反応を見ていると、春よりいいんじゃないかと思うし、手応えはある。上(プロ)に行って挑戦したい」と東浜。運命のドラフトは目の前だ。

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2012年10月18日のニュース