西武・中島がFAメジャー挑戦へ 昨オフ断念の夢再び

[ 2012年10月16日 06:00 ]

<西・ソ>初回1死二塁、三飛に倒れがっくりの西武・中島

パ・リーグCSファーストS第3戦 西武2―3ソフトバンク

(10月15日 西武D)
 西武の中島裕之内野手(30)が、今オフの大リーグ移籍を視野に、海外フリーエージェント(FA)権を行使することが15日、分かった。昨オフはポスティング・システム(入札制度)による大リーグ移籍を目指したが、交渉権を獲得したヤンキースとの交渉が決裂して西武に残留。以降はメジャーへの思いを封印してきたが、5月30日に待望の海外FA権を獲得。すでに親しい関係者には、日本シリーズ終了直後にもFA宣言することを伝えている。

 この日の試合後は、敗戦と恩師の土井ヘッドコーチの退任にショックを隠しきれない様子で「本当に残念です。今季はいろんな経験をした。痛いところだらけなので、ゆっくり休みたい」と話した。注目の去就については「今は何も話すことはない。いつか球団と話すことになると思う」とだけ話した。しかし観戦に訪れた後藤高志オーナーは「海外FA権を取得しているわけだし、あとは彼の判断。本人の意思を尊重したい」と既に中島の流出を覚悟している様子だった。

 前回、ヤンキースと破談となった最大の理由は、ヤ軍が自動的にFAとなるまでの6年間の保有権を主張したこと。「1年なら控えでも勉強のつもりで我慢と思っていたが、来年も相手に言われた契約でやらないといけない内容だった」。しかし今回は海外FA権を行使するため、入札制度とは異なり、複数球団との交渉が可能で、より有利な契約を選択できる。

 中島についてはジャイアンツが昨年から調査を進めており、ほかにも遊撃手が手薄なダイヤモンドバックス、メッツ、ナショナルズ、ロイヤルズが獲得に名乗りを上げるとみられる。

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2012年10月16日のニュース