イチロー2ラン4安打 奇跡の男は同点弾も ヤ軍黒星スタート

[ 2012年10月14日 14:03 ]

タイガース戦の9回、右翼ポール際に2ランを放つヤンキースのイチロー

リーグ優勝決定シリーズ ヤンキース4―6タイガース

(10月13日 ニューヨーク)
 ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が開幕。先発はヤンキースがペティット、タイガースがフィスター。イチローは「2番・左翼」で先発出場した。
 
 1回表、タ軍は三冠王カブレラが左前打で出塁したが無得点。その裏、先頭ジーターが四球で出塁した無死一塁で迎えたイチローの第1打席は左飛に終わった。ヤ軍はその後、2死
満塁としたが、Aロッドが遊ゴロに倒れ、先制機を逃した。
 
 2回裏、連打で2死一、二塁の好機にイチローが打席に。“らしい”遊撃内野安打で出塁し、満塁としたが、続くカノが凡退。またも得点を挙げることはできなかった。
 
 5回、無死走者なしでのイチロー第3打席は左飛。0―0の緊張した展開が続いたが、6回表、タ軍は先頭ジャクソンが右翼へ三塁打を放つ。1死後、3番カブレラ敬遠で一、三塁からフィルダーが中前適時打で先制。ヤングも右前へ落とし1点追加、2―0とした。その裏、ヤ軍は3度目の満塁としたが、またもホームを踏めない拙攻が続く。
 
 7回1死から、イチローはきれいに左前にはじき返し2安打目をマークした。8回、タ軍はヤングの左越えソロなどで2点追加。そして、0―4の9回裏、1死一塁で打席に立ったイチローは右翼ポール際にポストシーズン1号となる2ラン。2点差とし、2死後、地区シリーズで奇跡の2発を打ったイバネスがまたしてもミラクルアーチ。同点2ランで、試合は延長に突入した。
 
 11回裏にはイチローが4安打目を中前へ。無死一塁としたがあとが続かなかった。12回表、ヤングの右への適時二塁打などで6―4と勝ち越しに成功。ヤ軍に奇跡は2度起こらず、黒星スタートとなった。
 
 主将ジーターが負傷離脱するアクシデントもあり、イチローは試合後「きょうはちょっと勘弁してください。今日は言葉が見当たらないね」と言葉少なだった。

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