黒田 初の中3日強行先発へ 15日第2戦、必勝態勢

[ 2012年10月14日 06:00 ]

シャンパンかけで笑顔のヤンキース・黒田

 ヤンキースの黒田博樹投手(37)が、13日(日本時間14日)に開幕するリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発することが濃厚となった。前回登板から中3日での強行先発となる。黒田自身は「きょう(登板日を)言われました。まだ発表されていないので、僕の口からは(詳細は)言えないですね」と話すにとどまったが、球団関係者によると首脳陣は既に14日(同15日)の先発を告げているという。

 首脳陣が中3日で黒田を先発させる理由は、抜群の安定感が評価されているからに他ならない。黒田は10日の地区シリーズ第3戦のオリオールズ戦に先発し、9回途中2失点、105球を投げている。次回登板が16日(同17日)の第3戦なら中5日となるが、この場合は第2戦に地区シリーズでは先発ローテーションから外れた「第5先発」を投げさせる必要があり、不安要素が増す。だから無理を承知で、黒田を中3日で回し、仮に第7戦までもつれ込んだ場合は、今度は17日(同18日)の第4戦に先発するエース・サバシアを中3日で21日(22日)に回す方針だ。

 先発後に黒田が中3日で再び先発するのは日米通じて初。米移籍後5年間では、中4日で防御率3・53、中5日で同3・32、それ以上で同3・07と、間隔が長いほど好成績を残していることは明らか。それでも「すぐに切り替えて、次の登板に向けて調整したい」と話した。悲願の世界一までフル回転する覚悟はできている。

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2012年10月14日のニュース