金本のあいさつ要旨「もうフルスイングをすることはない」

[ 2012年10月10日 06:00 ]

場内一周を終え、最後の別れを告げる阪神・金本

セ・リーグ 阪神3-0DeNA

(10月9日 甲子園)
 【阪神・金本の引退セレモニーのあいさつ要旨】

 プロの世界は思ったより厳しかった。必死にバットを振って必死に重たいバーベルをかついで無我夢中でやってきたが、結果が出ず苦しい思いをした最初の3年間だった。その3年間は人生において大きな財産だ。

 03年に阪神に移籍し、いきなり感激の優勝を味わった。05年も4番としてMVPを獲得し、優勝した。甲子園は持っている力以上のものを引き出してくれた。

 しかし、3年前に肩をケガしてからは常に引退が頭をよぎるようになった。必死にリハビリに励んだが、元のパフォーマンスに戻れず、ユニホームを脱ぐ決意をした。

 もうフルスイングをすることはない。ダイヤモンドを全力で走り、左翼で必死に球を追うこともない。悔いや心残りはたくさんある。甲子園で日本一を達成したかった。それは後輩たちに託す。

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2012年10月10日のニュース