5連勝導いた!大阪・小西「夢で見た通り」7K好投

[ 2012年10月7日 13:38 ]

今季9勝目を挙げた大阪の小西美加

 日本女子プロ野球リーグは6日、神戸総合運動公園サブ球場で後期の1試合を行い、大阪ブレイビーハニーズが兵庫スイングスマイリーズを5―1で下した。

 5連勝の歓喜に湧く大阪ベンチの中で、ただ一人相手打者のメモを書き続ける先発小西美加がいた。自身も破竹の4連勝を挙げ、今季の成績を9勝とした。2年連続二桁勝利に王手を掛け、最多勝争いでも2位以下に2勝差を付けるなど、完全に優位に立った。

 7回を投げ切り1失点、奪三振「7」は今季1試合の最多となった。「三振を奪う光景が夢に浮かんできたんですよね。夢で見た通りの結果です。イメージ通りの投球ができました」と微笑みながら小西は話した。先週は台風の影響で試合は中止となり、2週間近く登板間隔が空くことになった。実戦感覚を鈍らせないために、「普段は気まぐれでしかやらない」というイメージトレーニングを集中して行った。夢の中に出るほどの作戦が奏功し、首位攻防戦での好投につながった。

 この日はピンチもことごとく切り抜けた。初回、いきなり先頭に三塁打を打たれる場面を作ったが、後続を完ぺきに抑えて無失点。5回にも1死満塁から1失点のみで脱した。「ようやくピッチングに慣れて来たという感じです。1年目より2年目、2年目より3年目、そして今。余裕が出てきて、投球の幅が広がりました」と真っ直ぐ、変化球を変幻自在に操り、真の意味で楽しみながら投げ込んでいる。

 バットでも2点リードで迎えた最終回2死二、三塁からダメ押し打となる左翼線2点二塁打を放った。投打で新球団大阪を初優勝へ導く小西は「優勝は意識してはいけない。過去の経験から見ても、目の前の1試合だけに集中することが大事」と慎重に語る。古巣兵庫で2連覇を果たした優勝請負人が、今まさに大阪の歴史を築こうとしている。

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