山本五十六、三原脩氏…栗山監督を支えた偉人の言葉

[ 2012年10月3日 08:48 ]

札幌ドームの監督室のホワイトボードに書かれた言葉

 札幌ドーム三塁ベンチ奥にある監督室。スケジュール用ホワイトボードの余白には日本ハム・栗山監督を支えた言葉があった。

 最初の言葉は、交流戦後にチームが落ち込んだときに書かれた連合艦隊司令長官、山本五十六の遺訓だった。「苦しいこともあるだろう。云(い)いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが男の修業である」。以来、余白には「その苦しさがなければ野球には意味も価値もありません」「和気なかるべからず」「明日はいいが、今日だけは全力を尽くせ」「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」の名言が加えられた。

 栗山監督は「自分が弱ったときにね」と説明した。苦しいとき、これらの名言をかみしめてグラウンドに立った。監督室にはもう一つ、開幕時に飾った名将・三原脩氏直筆の「日々新たなり」をプリントした袱紗(ふくさ)もある。大混戦の末のV。後半戦は毎試合後、名言集の前でぐったりして動けない栗山監督の姿があったという。

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2012年10月3日のニュース