栗山ハム ファンと舞う!練習公開しV瞬間分かち合う

[ 2012年10月2日 06:00 ]

札幌に向けて移動する栗山監督

 西武が敗れ、ついにマジック1。3年ぶり6度目のリーグ優勝を目前として球団が動いた。チームは2日も試合がなく、優勝決定は同日行われる西武―ロッテ戦(西武ドーム)の結果次第。試合がない日に優勝が決まれば10年の中日以来、パでは88年の西武以来24年ぶりの珍事となるが、球団関係者は「せっかくの胴上げを誰もいないグラウンドでやるのも寂しい。応援してくださったファンの方にも一緒に喜んでいただきたい」として、午後5時から札幌ドームで行う全体練習の一般公開を急きょ決めた。

 札幌ドームの内野スタンド1万6000席をファンに無料開放。さらに練習終了後は、グラウンドの一部も開放する。西武が引き分けか敗れれば優勝が決まる。最終回映像を中堅後方の大型ビジョンで流して、歓喜の瞬間をファンとともに分かち合おうというものだ。

 マウンド付近で行われる栗山監督らの胴上げ、引き続きグラウンド上で行われる優勝記者会見もファンは同じグラウンド上の至近距離から見ることができる。ビールかけは選手ら関係者だけで地下駐車場で行われるが、その模様も大型ビジョンで流す予定で、ファンにとっては最高の時間を選手と共有することになる。06年はCSに向けた紅白戦で札幌ドームスタンドを無料開放。その際は3万427人が詰めかけた。今回も予想以上のファンが集まった場合は、スタンド開放部分を広げて対応する予定だ。

 この日遠征先の福岡から札幌へ戻った栗山監督は「この状態でやられる(V逸)ようなことがあるなら辞表を出さないといけない。当然そうでしょ」と自らの進退を懸けて残りシーズンに臨む覚悟を口にしたが、歓喜の瞬間はすぐそこにある。就任1年目。開幕から全力で走り抜けてきたルーキー監督が、ファンが見守る前で宙に舞う。

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2012年10月2日のニュース