オリックス 山田久志監督決定的 8日にも発表

[ 2012年10月2日 06:00 ]

09年、WBC日本代表コーチとして視察に訪れ小松の背番号「28」をなでる山田久志氏

 オリックスの新監督に、かつての阪急時代のエースで元中日監督の山田久志氏(64)の就任が1日、決定的となった。

 今季最終戦となる8日にも発表される。チームは過去10年のうち9年でBクラス。今季も3年ぶりの最下位が確定しており、岡田彰布監督(54)を解任した。球団は地元・大阪にふさわしい人を中心に人選を進め、阪急(現オリックス)一筋20年で284勝を挙げた山田氏に白羽の矢を立てた。

 山田氏は現役時代は美しい下手投げのフォームから「サブマリン」と呼ばれ、通算284勝をマーク。数々のタイトルに加え、06年には野球殿堂入りを果たしている。指導者としては94年からオリックスで投手コーチを務め、95年のリーグ優勝、96年の日本一に貢献。02年には中日の監督に就任し、03年途中まで指揮を執った。ここまでリーグ最下位の防御率3・42に沈む投手陣の再建のためにも、山田氏の手腕に期待がかかる。

 また、09年の第2回WBCでは投手コーチとして入閣。原監督から投手陣について一任された。先発ローテーションの決定や準決勝以降では阪神の守護神・藤川ではなく、ダルビッシュ(当時日本ハム、現レンジャーズ)を抑えで起用する大胆な策を用いて話題になった。

 村山球団本部長は既に宮内義彦オーナー(77)と、都内で複数回の協議を行っている。「(絞り込みは)まだ検討している最中です。オーナーとは話しています。(新監督の理想として、大阪にふさわしいなど)そういうことを描いていないと、チームはつくれないから」と同本部長。チームは8日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で今季最終戦を迎える。同本部長は「公式戦が終わって、速やかに(発表が)できるよう準備していきたい」とし、同日に山田新監督が誕生する。

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2012年10月2日のニュース