西武の平尾、佐藤が今季限りで引退「チームの力になれない」

[ 2012年10月1日 18:36 ]

08年の日本シリーズ第6戦、5回表無死、左越えにシリーズ2号ソロ本塁打を放つ西武の平尾(捕手は巨人・鶴岡)

 西武は1日、平尾博嗣内野手、佐藤友亮外野手が今季限りで引退することを発表。引退会見を行った。

 平尾は引退を決意した理由を「一番はチームの力になれないと感じたからです」と説明。6月末に2軍落ちしたときは足、肩とも状態が悪く、「投げれない、打てないという状況でした」という。今季の1軍出場は12試合にとどまり、19年間のプロ生活から退く決意をした。

 佐藤も「負けん気だけで12年間できたと思っています」と自らのスタイルを振り返り、「外野の守備でのカバーリング、これだけは誰よりも一生懸命やってきたと思っています。12年間、本当にありがとうございました」と、自身のプレーへの誇りと感謝を口にした。

 平尾は93年にドラフト2位で阪神に入団。01年のシーズン途中にトレードで西武へ移籍し、スーパーサブとして活躍。08年の日本シリーズでは本塁打2本を放ち優秀選手を獲得した。茶髪、色黒の風貌から「チャラ尾」の愛称で親しまれた。

 佐藤は00年のドラフト4位で西武に入団。俊足と粘り強い打撃を生かし、04年には規定打席不足ながら打率・317をマークした。

 また、星野智樹投手(35)、阿部真宏内野手(34)、エンリケ・ゴンザレス投手(30)と来季の契約を結ばないと発表した。3選手は現役続行を希望している。行沢久隆2軍監督(59)の退任も発表した。

続きを表示

この記事のフォト

2012年10月1日のニュース