阪神 西岡獲りへ!鳥谷&平野の来季去就決まらず目玉に

[ 2012年9月28日 06:00 ]

ツインズを自由契約となった西岡

 阪神は大リーグ・ツインズ傘下3Aの西岡剛内野手(28)の獲得に向け、本格的な調査を始めたことが27日、分かった。二塁、遊撃、三塁と複数の内野守備ができることや28歳という若さに注目。ツインズとは来季に3年契約の3年目を残す一方、既にメジャー40人枠を外れている現状を踏まえ、日本球界復帰の可能性を探っていく。

 来季補強の目玉が決まった。日本人メジャーの福留、五十嵐らの名前も候補に挙がっていたが、球団首脳は「全員が全員というわけにはいかない」と言及。球団関係者の話を総合すると、西岡を最上位候補とし、水面下での獲得調査を本格化させる方針が定まった。

 チームは6試合を残して、借金20の5位に低迷中。2年連続でAクラスを逃すのは、02年まで10年連続で、4位以下に沈んだ「暗黒時代」以来だった。そんな中で03、05年のリーグ優勝の功労者だった金本が今季限りの引退を表明し、城島も引退することになった。さらには、今季海外FA(フリーエージェント)権を取得した守護神の藤川も、メジャー移籍を目指している。

 内野陣も遊撃の鳥谷が海外FA権、二塁の平野も国内FA権を今季中に取得。来季の去就は決まっておらず、看板選手が続々といなくなりそうな状況だ。大きく様変わりする来季に向け、二塁、遊撃の両方を守れる西岡に白羽の矢を立てた。ロッテ時代の10年に内野手としては初の200安打を達成し、初の首位打者を獲得。盗塁王も2度獲得した実績を誇り、攻撃面でのプラスアルファは計り知れない。さらに地元の大阪府出身で集客面でも期待が持てる。

 西岡はツインズと11年から3年総額925万ドル(約7億1900万円)の契約を結び、来季の保有権もツ軍が持つ。ただ、今季は度重なる故障もあり、メジャー昇格は8月6日。3試合に先発出場したが12打数無安打に終わり、マイナー降格した上にメジャー40人枠からも外れた。契約に従って残留したとしても3年目の来春キャンプでは招待選手からメジャー昇格を目指す厳しい立場だ。また、来季年俸300万ドル(約2億3300万円)がツ軍にとって負担となるという見方もあり、来季残留は明確に定まっていない。日本球界復帰を念頭に置き、慎重に調査を進めていく。

 ◆西岡 剛(にしおか・つよし)1984年(昭59)7月27日、大阪府出身の28歳。内野手。大阪桐蔭から02年ドラフト1巡目でロッテに入団。2年目の04年にスイッチヒッターに転向。05年から2年連続で盗塁王に輝く。全試合フルイニング出場を果たした10年は最多安打、首位打者を獲得し自身2度目、チーム5年ぶりの日本一に貢献。同年オフにポスティングシステムで米ツインズに移籍。06年第1回WBC、08年北京五輪日本代表。1メートル82、80キロ。右投げ両打ち。

続きを表示

2012年9月28日のニュース