やるやん!伊藤隼 初アーチは満塁弾 アニキ後継者に名乗り

[ 2012年9月28日 06:00 ]

<ヤ・神>5回2死満塁から阪神・伊藤隼が右越えに満塁弾。笑顔でホームイン

セ・リーグ 阪神12-0ヤクルト

(9月27日 神宮)
 「ポスト金本」を強烈に印象づけた。阪神ドラフト1位ルーキーの伊藤隼が5回2死満塁から右越えに満塁弾。プロ初アーチを満塁本塁打で飾ったのは、2リーグ制となった50年以降ではセ・リーグで4人目、阪神では初の快挙だ。「素直にうれしい。入ってくれと念じながら走った」と、少し表情を緩めた。

 5回に代打の金本がストレートの四球で歩いて塁が埋まった。ベテランの一振りに期待した球場がブーイングに包まれる異様な雰囲気で打席に入ったが「集中することだけを意識した」。今季限りで去る大打者の後に、ルーキーがど派手に気を吐いたコントラストは、遅々として進まなかった世代交代への吉兆か。和田監督は「カネ(金本)が打たせたようなもの。後輩に託すようなつなぎだった」とうれしそうに話した。今季は2度の2軍降格を味わった伊藤隼だが、思い出の地・神宮で慶大時代の輝きを取り戻した。

 ≪76年ぶりチーム2人目≫新人の伊藤隼(神)が1号満塁本塁打。新人の満塁弾は今季、川端(オ)が5月22日阪神戦で同じプロ1号で記録して以来。セでは01年阿部(巨)以来11年ぶり16人、17本目になる。またセの新人でプロ1号が満塁弾は50年土屋(国鉄)、67年槌田(巨)、73年小田(ヤ)に次いで39年ぶり4人目だ。なお、阪神では全員が新人だった、プロ野球初年度の36年10月23日大東京戦で伊賀上がプロ1号の満塁本塁打をマーク。新人満塁弾、新人のプロ1号が満塁弾とも伊藤隼は76年ぶりチーム2人目になった。

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2012年9月28日のニュース