王さん動く!“WBC秋山監督”説得へ不退転の決意

[ 2012年9月27日 06:00 ]

ソフトバンク・秋山監督と会談し説得を試みる王特別顧問

 来年3月の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの監督問題で、王貞治コミッショナー特別顧問(72=ソフトバンク球団会長)が、28日にもソフトバンク・秋山幸二監督(50)と会談する。

【WBC日程&組分け】

 26日、都内で取材に応じ、就任に難色を示している同監督に対して、不退転の決意で説得に臨む考えを示した。

 WBC主催者は25日(日本時間26日)、大会の組分けと日程を正式発表。3連覇に向け、王特別顧問は日本球界が一致団結する必要性を訴えた。

 「世界の王」がついに動く。この日、加藤良三コミッショナーの相談役を務める王特別顧問が都内で取材に応じ、「現役監督は難しい」と侍ジャパンの監督就任に難色を示す秋山監督に対し「事前にバリアーを張られてもね。(問題を)解消する努力はするべき」と翻意を促した。

 監督選考は今月いっぱいを期限としている。10月1日の実行委員会で12球団の了承を得るためのリミット。王特別顧問は「あさって(28日)に福岡に行く。ちょうどホークスは試合がないからね」と、加藤コミッショナーの意向を伝えるため、秋山監督と会談を持つことを明言した。28日夜に福岡入りする王特別顧問は、デーゲームで行われる29日の楽天戦(ヤフードーム)を観戦し、夜には東京に戻る予定。短い滞在時間で決着をつける覚悟で臨むつもりだ。

 WBCで球界が一体となる。そして勝つ。ソフトバンクの現役監督として06年の第1回大会で指揮を執った王特別顧問は、その難しさを誰よりも知る。だからこそ、その言葉は誰よりも重い。3連覇へ、侍ジャパンの監督問題が最終局面を迎えた。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月27日のニュース