1軍復帰の沢村 宮国&ゴンとCSローテ争奪戦「結果を」

[ 2012年9月25日 06:00 ]

宮国のユニホームを借りてブルペンで投球練習をする巨人・沢村

 3年ぶりのリーグ制覇を果たした巨人は25日からの広島3連戦(マツダ)をCS先発枠争奪戦とする。宮国、沢村、ゴンザレスの順で3人の右腕が先発するが、川口投手総合コーチは全員にCS、日本シリーズで先発する可能性があると明言。広島戦の結果を踏まえ、大役を選抜する。

 「先発投手は右2枚、左2枚は必要になる。宮国は要素の中に十分入っている。ゴンザレスもそう。格よりも現状の調子を重視する」。ジャイアンツ球場の投手練習を見守った川口コーチは、短期決戦での起用方針について語った。左の内海と杉内、右のホールトンの2桁勝利トリオは当確。残りは右の1枠だ。

 注目は4日の阪神戦(甲子園)以来、3週間ぶりの1軍復帰登板となる沢村だ。不振で初めて2軍降格し、胴上げには参加したものの優勝の瞬間も2軍登録のまま迎えた。この日、ブルペンで45球投げた右腕は「消化試合ではない。CSや日本シリーズで投げるにはここで結果を出さないといけない」と意気込む。

 宮国は「準備だけはしていきたい」と静かに闘志を秘め、ゴンザレスも「まず広島戦に3人で3連勝して、できればCSに投げたい」。ともに4人目の椅子に意欲満々だが、実績なら今季9勝の沢村が頭一つ抜けている。川口コーチは「どちらにしても沢村の復活がカギ。右の2枚に入ってくれると思う」と本音もチラリ。3投手のサバイバルの中で、沢村の危機感をあおる狙いもある。

 新人から2年連続2桁勝利へ3試合足踏みが続く沢村。26日の復帰登板を前に「優勝までに9勝しかできずふがいなさはある。4度目は必ず勝ちたい」と、CSローテーション入りへ、「一発快投」を誓った。

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2012年9月25日のニュース