来季阪神ヘッドに黒田正宏氏 “背広組”から異例復帰

[ 2012年9月25日 06:00 ]

1999年の春季キャンプで野村監督(中央)とともに捕手陣を指導する黒田バッテリーコーチ(左)

 阪神は24日までに、来季のヘッドコーチに球団本部シニアアドバイザー(SA)の黒田正宏氏(64)を起用することを決めた。

 有田修三ヘッドコーチ(60)は退任する。黒田氏は野村政権時代の00年にバッテリーコーチを務めて以来、12年ぶりの現場復帰。既に内々に要請、本人の内諾も得ておりシーズン終了後に正式発表する。

 黒田氏はコーチを退任以降、球団本部付部長、編成部長として補強面を担当してきた。昨年1月1日付の人事異動で編成部長を退任。その後はSAとしてフロントや現場への助言を送る立場にあった。12年間のブランクを経ての「背広組」の復帰は異例だが、球団幹部は「ブランクは豊富な知識や経験で十分に補える。和田監督を支えコーチ陣のまとめ役となってもらいたい」と期待を寄せた。

 ◆黒田 正宏(くろだ・まさひろ)1947年(昭22)12月21日、兵庫県生まれの64歳。現役時代は捕手。姫路南から法大、本田技研(現ホンダ)鈴鹿を経て70年ドラフト6位で南海(現ソフトバンク)入団。82年に西武に移籍し、85年コーチ兼任となり現役引退。通算成績は586試合出場、打率・197、16本塁打、69打点。西武のバッテリーコーチとして86年から3年連続日本一に貢献。その後、ダイエーのヘッドコーチを経て、99、00年阪神バッテリーコーチ。01年にフロント入りした。

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2012年9月25日のニュース