2ボールから相性踏まえて代打…原監督 短期決戦見据える

[ 2012年9月24日 06:00 ]

<巨・ヤ>4回2死満塁、打者・松本哲の打席の途中で代打・石井を告げた巨人・原監督

セ・リーグ 巨人2-0ヤクルト

(9月23日 東京D)
 実戦でしか試せない、そして見極められない策がある。巨人・原監督がベンチを飛び出したのは0―0の4回2死満塁、松本哲が2ボールとなった場面。東京ドームがざわつく中でコールされたのは「代打・石井」だった。

 石井は次打者・ホールトンの代打としてネクストバッターズサークルに立っていたが、1ボールとなった時点で岡崎ヘッドコーチに「2ボールになったら行くぞ」と言われていた。原監督が交代の理由を説明する。「まっちゃん(松本哲)の課題は、速いピッチャーへの対応。あのカウントになったら当然、速い球で来るだろうと」。同じ左打者だが、石井の方が速球に強い。ロマンが速球を投げる確率が高い投手不利のカウントになったところで石井に代えた。

 その石井は4球目の142キロの直球をカットするなど、フルカウントまで粘り、決勝点となる押し出し四球。「今までこんなことはなかったけど、自分の仕事ができてよかった」と振り返った。

 「今までも何回か監督とは“こうなったらそうしよう”というのはあった」と岡崎ヘッド。一球で流れが変わる短期決戦へ、原巨人の用意周到な戦いが続く。

続きを表示

2012年9月24日のニュース