2年後の日本一が大命題…オリックス “落合監督”浮上の理由

[ 2012年9月21日 08:44 ]

2010年6月1日、交流戦でオリックス・岡田監督(左)と握手を交わす中日・落合監督(当時)

 オリックスの新監督候補に前中日監督の落合博満氏(58)が急浮上した。球団に近い関係者が「監督候補に落合さんの名前が挙がったというのは聞いている」と明かした。

 球団は本社が創業50年を迎える14年に日本一になるのが大命題。新指揮官にはすぐに結果を出せる人物が求められるが、落合氏ならば中日の監督就任初年度の04年にいきなりリーグ優勝を成し遂げている実績もある。

 中日監督就任が決まった03年オフ、落合氏は「現有戦力の10%底上げで優勝できる」と宣言し、いきなりリーグ優勝に導いた。今季のオリックスは故障に泣いたが、中日監督時代の落合氏はシーズン中のケガを少しでも減らすため、春季キャンプでは「6勤1休」に加え、午前9時から日が沈むまで猛練習させるなどして選手を鍛え上げ、常勝軍団を作り上げた。

 オリックスには現在、金子を筆頭に寺原、木佐貫、西、井川ら先発投手陣は豊富だ。中継ぎ陣も岸田、平野らがいる。野手では来季が2年契約2年目となる李大浩の存在も大きい。主軸にT―岡田も控える。坂口、大引らが戻れば、他球団に見劣りしない戦力だけに、「10%の底上げ」があれば、新たな補強もいらない。

 中日時代は猛練習で井端、荒木、森野ら現在の主力を鍛え上げた落合氏。今季新人8人中6人が1軍に出場するなど伸び盛りの若手が多いオリックスには、うってつけの人材といえる。

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2012年9月21日のニュース