通信制の星になる!地球環境・大滝 初の快挙へプロ志望表明

[ 2012年9月17日 14:03 ]

センバツ・履正社戦の1回2死一塁、左前打を放った地球環境の大滝

 今春のセンバツに出場した長野・地球環境の大滝勇佑外野手(3年)が、プロ志望を表明した。NPB球団から指名された場合、通信制高出身としては初の快挙。10月25日のドラフト会議で吉報を待つ。

 地球環境の前主砲が大きな決断を下した。同校の3年生は現在、自宅学習期間中。大阪・松原市の実家に帰省している大滝は13日、プロ入りを希望する高校生に義務付けた「プロ志望届」を佐久市内の同校に郵送した。同校関係者が確認作業を行い、日本高校野球連盟に提出する。

 大滝は14日「やるだけやってみようと思った。高校で野球を終わろうかなと思っていたけど、(NPB入りの)話があったので決断した」とコメントした。俊足強打の18歳の獲得の可能性があるチームは育成枠もある複数球団。通常下位指名、育成上位指名のどちらかが予想される。指名漏れの場合は大学進学に切り替える意向だ。

 1メートル82、75キロの恵まれた体格に加えて、中長距離に鋭い打球を飛ばす打撃センス、50メートル6秒0の俊足が大滝の魅力だ。履正社(大阪)とのセンバツ初戦で敗れたものの、得点に直結する三盗をノーサインで決める強心臓ぶりを披露。NPBスカウト陣をうならせた。夏は県準々決勝で松本一に敗れ、春夏連続全国出場はならなかったが、通信制として全国初めて聖地の土を踏んだチームで4番を任された評価は変わっていない。地球環境の羽鳥均監督(49)も「長身で足が速い。(外野手だが)将来的には内野手としての伸びしろもある」と太鼓判を押した。

 ドラフト会議でNPBの指名があれば、通信制に3年在籍した高校生としては全国初。文字通り“通信制の星”になる。「ソフトバンクが一番好きな球団。選球眼と出塁率を上げて内川みたいな選手になりたい」と鷹入団を希望した大滝。首を長くして運命のドラフトを待つ。

続きを表示

2012年9月17日のニュース