球界からアニキ引退惜しむ声…加藤コミショナー「記憶に残る名選手」

[ 2012年9月12日 18:23 ]

 阪神の金本知憲外野手(44)が12日、今季限りで現役引退することを発表した。21年の現役生活を終える「鉄人」に、球界からも引退を惜しむ声とねぎらいの言葉が相次いだ。

 ▼加藤良三コミッショナーの話 けがにも強く、本当によく頑張られた。数々の偉大な記録はもちろん、記憶に残る名選手として球史に名を刻まれたことは間違いありません。

 ▼長嶋茂雄・元巨人監督の話 走攻守とも高いレベルのプレーを長くファンに披露してくれたことを、野球人の一人として深く感謝したいと思います。たゆまぬ努力の大切さをさまざまな形で後進に伝えていただき、野球界の発展のために尽くしてほしいと切に願います。

 ▼DeNA・中畑監督の話 中村GM(の就任)とか、新しいチームをつくっていく中で潮時と思ったのではないか。今年はスイングがよみがえっていて(指名打者のある)パ・リーグならまだできるのではないか。

 ▼中日・高木監督の話 鉄人と呼ばれるにふさわしい、けがに強い選手だった。あれだけやった選手だから、ああいう(試合の)出方は納得できないのもあったんじゃないか。

 ▼中日・和田の話 目標にしていた選手だった。残念です。思い出はいっぱいある。燃え尽きるためにやっていたから、最後はけがも多かったけど、それがなければもっとすごい成績を残していた。

 ▼中日・谷繁の話 いつも元気な人だった。一番対戦が多いと思う。広島で出たてのころから、ずっと一緒にやってきた方。いろいろ思いもあると思うが、いつかはそういう時期が来る。

 ▼中日・山崎の話 同い年で励みでもあり、ライバルでもあったので寂しい。ただ、この2年間は故障との闘いに苦しんでいたので、こういう決断もやむを得ないと思う。でも、やはり寂しい。

 ▼広島・前田健の話 まだまだすごく嫌な打者で、存在感がすごかった。入団会見の時に、金本さんから直球で空振りの三振を取りたいと話した。直球で見逃し三振は取ったことがあって、すごくうれしかった。対戦がすごく楽しみだった。

 ▼日本ハム・稲葉の話 正直驚いている。まさか辞められるとは。体がぼろぼろの中で、やってきたのはすごいこと。まだまだ自分もやらなきゃいけないなとやる気を起こさせてもらえる。

 ▼日本ハム・中田の話 アドバイスをくれたり、話しかけてくれたりしたので、すごく大きな存在。素直に寂しい気持ちが強い。自分が活躍するところをもっと見てもらいたかった。

 ▼ヤクルト・宮本の話 けがをしても試合に出続ける姿勢はプロとして見習う部分だった。近い年代の人は金本さんを目標にしてやってきた。言い訳をせずに黙々とやられている姿は素晴らしい。

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2012年9月12日のニュース