青木、決勝二塁打!逆転プレーオフ進出へノロシ

[ 2012年9月12日 06:00 ]

ブレーブス戦の3回、中越え二塁打を放つブルワーズ・青木

ナ・リーグ ブルワーズ4-1ブレーブス

(9月10日 ミルウォーキー)
 逆転プレーオフへ光が見えた。ブルワーズの青木が、ブレーブス戦で同点の7回無死満塁から決勝の左中間2点二塁打。今季から2チームに拡大したワイルドカード圏に5ゲーム差に接近した。「積極的に行かないといけない場面。思ったよりも伸びてくれた。長打が出ていることに満足している」と笑顔で振り返った。

 前日のカージナルス戦では、9回に一時同点とする2ラン。シーズン終盤に見せている勝負強さを、2日連続で発揮した。3回にも中越え二塁打で出塁し、今季24個目の盗塁となる三盗も決めた。ロン・レネキー監督も「安打が少ない(計4本)中で、ノリの1本は大きかった。彼は強い打球を打てるし、野手のいないところへ飛ばせる」と称賛を惜しまなかった。

 昨季は29年ぶりの地区優勝を飾ったブ軍も、今季は投手陣の不調で4月25日以降は借金生活が続く。それでも最近21試合で16勝5敗と勢いがあり、勝率5割にあと1勝。青木は打率・285の現状に「自分の中ではもっといい数字を残しているイメージ。今季は野手の正面を突く打球が本当に多い」と話す。その貪欲さで、確実にチーム浮上の力になっている。

 守備でも4回1死一塁で、右前打の後、三塁への好返球で今季7個目の補殺も記録。「日本にいる時よりも成長していると思う」と胸を張った青木。走攻守、全てで輝く1番打者がチームを引っ張っている。

 ▽昨季のカージナルスの逆転プレーオフ進出VTR この日のブルワーズと同じ141試合終了時点で、カ軍は74勝67敗、勝率・525で、ワイルドカード首位のブレーブス(82勝58敗、勝率・586)と8・5ゲーム差の2位タイ。逆転は不可能と思われたが、快進撃を続けて残り1試合でブ軍に並ぶ同率首位に浮上。シーズン162試合目の最終戦で、大リーグ史に残る逆転進出を決めた。最後の21試合は16勝5敗。カ軍は勢いそのままに、ワールドシリーズも制覇した。

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2012年9月12日のニュース