満塁で村田に代打・由伸 原監督また非情采配

[ 2012年9月10日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回2死満塁、村田(手前)の代打・高橋由を告げた原監督

セ・リーグ 巨人4-4ヤクルト

(9月9日 H新潟)
 ベンチから出てきた巨人・原監督の言葉を、村田は予想していなかった。3点を追う6回2死満塁。ヤクルトは先発左腕・石川から松井光にスイッチした。「ここは由伸に任せる」。代打・高橋由のコール。結果は走者一掃の適時二塁打で的中した。

 原監督は「本来なら出したくないところですが、由伸の力を借りたというところです」と苦渋の決断を強調。直前の阿部が敬遠気味の四球だっただけに、村田は「これも強いチームの試練だと思いますし、こういうチームを求めてきたわけですから」と唇をかんだ。

 惜しい一打もあった。4回2死一塁、石川から左翼ポール際への大飛球がファウルの判定。原監督も抗議したが、地方球場でビデオ判定の機材が整っていなかった。「ビデオ判定がないのはありえないでしょう。(本塁打の)確信があった」。きっかけが欲しかった。

 チームは82年に並ぶ球団2位タイの今季14度目のドローも、中日が敗れマジックは1つ減って12となった。「どういうふうに打開するか自分で考えないといけない」。歓喜の目前に村田が、もがき苦しんでいる。

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