藤浪、甲子園V腕の本領発揮!3連投も?「投げられる状態」

[ 2012年9月6日 20:55 ]

韓国戦の8回を三者凡退に抑え、笑顔を見せる藤浪

18U世界野球選手権2次ラウンド 日本4―2韓国

(9月6日 韓国ソウル)
 味方が4点取ってくれたら3点以内に抑える――。そんな投球ができるからこそ、春夏の甲子園連覇も実現できたのだろう。2戦連続で先発マウンドに上った藤浪晋太郎(大阪桐蔭)が本領を発揮したのは4点リードで迎えた7回だった。

 自らの四球に味方の失策が絡んで1死満塁。8番打者に左翼線二塁打を浴びて2点差に迫られ、さらに1死満塁のピンチ。ここで藤浪はギアを1段上げた。1番打者をストレートで三飛に打ち取ると、続く2番打者の初球に151キロ、2球目に150キロをマークし、簡単に追い込む。外角へのスライダーを挟み、最後は力のある速球で遊ゴロに仕留め、追加点を許さなかった。

 「周りに助けられました。いいピッチングとは言えないけど、うまく試合をまとめられたと思います」

 前日(5日)のコロンビア戦では5回3失点で今季公式戦で初黒星を喫した怪物右腕。「無駄な力が入っていたので、その辺を修正して」臨んだ試合。序盤は韓国の先発シム・ジェミンとの投手戦。2回以降、走者を背負う苦しい投球ながら得点を許さず、味方打線の援護を待った。「しっかり投げてくれましたね。いいピッチャーだなぁ~と思って見ていました」と小倉全由監督(55=日大三)。圧巻の内容でなくても、百戦錬磨の指揮官を感嘆させる投球だった。

 7日は2勝2敗で並ぶ米国との対戦。小倉監督は藤浪の登板について「また本人と話してから。抑えで行くか、それとも…」と明言しなかったが、藤浪は「行けと言われれば、投げられる状態」と3連投も辞さない覚悟。「全員で粘って粘って何としても勝ちたい」と力強かった。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月6日のニュース