「大事な試合」で…柳瀬、フォーク失投1球敗戦投手に

[ 2012年9月6日 06:00 ]

<西・ソ>9回無死、西武・秋山(手前)にサヨナラ本塁打を打たれ、ガックリ肩を落とすソフトバンク・柳瀬

パ・リーグ ソフトバンク1-2西武

(9月5日 西武D)
 魔の1球。9回無死、ソフトバンク・柳瀬が初球に選んだのは最も得意とするフォークだった。しかし、左打者の外角を狙った125キロは制球ミスで内角へ入った。1球敗戦投手は球団では74年の村上雅則が記録して以来38年ぶり。小久保に肩を叩かれ、ようやくベンチへ引き揚げた柳瀬は「大事な試合だと分かっていたので、悔しい。失投です。今は終わったばかりなので、これ以上は何とも言えません…」と声を絞り出すのが精いっぱいだった。

 柳瀬は4日の同カードの10回、3者連続三振で4年ぶりのセーブを記録したばかり。しかし、一夜で天国から地獄に叩き落とされた。「まだまだ。あしただ。切り替えてやるしかない」と秋山監督。首位・西武に再び5ゲーム差。6日は中5日で12勝の大隣を投入するが、逆転でのリーグ3連覇が遠のいた。

 ≪マッシー以来≫柳瀬(ソ)が1球で敗戦投手。1球敗戦は10年7月30日オリックス戦の川岸(楽)以来プロ野球23人目、24度目。チームでは、ともに南海時代の58年6月4日近鉄戦の長光告直、74年4月13日阪急戦の村上雅則に次ぎ38年ぶり3人目となった。

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2012年9月6日のニュース