三浦 7月17日以来白星「お久しぶりです」

[ 2012年9月5日 06:00 ]

<D・ヤ>お立ち台で相撲ポーズの山口(中)と三浦(右)と筒香

セ・リーグ DeNA2-1ヤクルト

(9月4日 横浜)
 殊勲打の筒香と通算100セーブの山口に挟まれたお立ち台。20歳、25歳の若武者とは年季が違う。マイクを向けられたDeNAの38歳のエースはスタンドを見上げて言った。

 「お久しぶりです。ここから見る景色は最高です」

 7月17日の同じヤクルト戦(横浜)以来の勝ち星。5試合も勝利から見放されたが、調子が悪かったわけじゃない。ここ4試合の失点は2、3、2、1。全て6回以上投げてゲームをつくりながら味方の得点が1、1、2、2。打線の援護に恵まれなかったのだ。

 それでも腐ることはなかった。「勝ちはついてないけど前回も、その前の試合もチームは勝った。チームの勝利には貢献できていたんで」と三浦。この日も初回2死二塁からミレッジの詰まった打球が右前に落ちる嫌な形で先制点を許したが、すぐ「スミ1に抑えてやろう」と切り替えた。

 緩急をつけ、丁寧にボールを低めに集める。いつもより多い投ゴロ4つは投球術の産物。8回まで5安打1失点に抑えて最後は山口にマウンドを託して「ベンチから念を送ってました」。思えば1993年の同じ9月4日。プロ2年目の19歳は広島戦(北九州)で5安打1失点完投でプロ初勝利を挙げた。

 「あれから19年もやってるとは…」

 やってるどころか9勝目。3年ぶりの「先発やる以上は最低2桁」にあと一つで手が届く。

 ▼DeNA・山口(9回を無失点に抑えて通算100セーブ)さすがに緊張しました。完投してもらいたかったんですけど、抑えられてよかった。三浦さんに勝ちがついてホッとした。

 ▽通算100セーブ 山口(D)が4日のヤクルト17回戦(横浜)で今季18セーブ目を挙げて通算100セーブを達成。プロ野球25人目。初セーブは09年5月5日の巨人戦(東京ドーム)で、25歳1カ月の到達は赤堀元之(近鉄)の26歳1カ月を更新するプロ野球最年少記録となった。

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2012年9月5日のニュース