不参加一転…新井会長「今後の野球界を考えたら間違っていないと思う」

[ 2012年9月4日 17:54 ]

記者会見で第3回WBCへの参加を表明する日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(右から2人目)

 日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は4日、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加することを決めた。選手会役員で協議した後に新井会長が会見し、7月の不参加決議を撤回して出場することを決めたと発表した。

 「未来のことを考えて決議してくれた選手たちを誇りに思う」と話した新井会長。不参加決議を撤回し、一転参加を決めたことを「今後の野球界のことを考えたら間違っていなかったと思う」と強調した。

 西武の栗山選手会長は「選手にとっても励みになるし、子どもの憧れにもなる。長くWBCI(大会主催者)と話してきて、思ったような結果ではないかもしれないが、一定のスポンサー権確保が大きい」と説明。

 巨人の阿部も「野球界にとっていいこと。国際大会は身も心も削っていくところだから、いろいろな選手に経験してほしい」。ロッテの里崎も「第1回、第2回の優勝を見てプロに入った選手もいるだろう。それを目標にやってきた人たちのことを考えると出ることになってよかったと思う。これからの野球界や子どもたちに目標ができてよかった」と参加を歓迎していた。

 ▽巨人・内海選手会長の話 選手会一丸となって話し合いをしてきて(条件が)改善されたのが一番。参加する以上は選ばれた選手が一生懸命頑張ると思う。選ばれたら出たいし、選んでほしい。

 ▽楽天・嶋選手会長の話 いろいろな方の交渉と協力があって参加という形が取れた。それが無かったら問題はクリアできなかった。出るからには3連覇できるようにしてほしい。

 ▽ソフトバンク・本多選手会長の話 出るという意志の下、(今後)選手会は動いていかないといけない。個人的な意見で出たいというのはあった。メンバーは分からないけどWBCは一つの夢でもある。この結果で良かった。

 ▽ヤクルト・宮本の話 一定の条件を引き出せた上で世界の舞台で戦う姿を見せられるのはよかった。ファンも選手も喜んでいると思う。

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2012年9月4日のニュース