杉内 7日ヤクルト戦先発へ 原監督「否定はしないよ」

[ 2012年9月4日 06:00 ]

ブルペンで投げ込む巨人・杉内

 背番号18が帰ってくる。左肩違和感で2軍調整中の杉内俊哉投手(31)が7日のヤクルト戦(神宮)で先発復帰することが3日、濃厚となった。同投手はこの日、ジャイアンツ球場で育成選手らを相手にシート打撃に登板。打者10人に対して30球を投げ、実戦復帰への準備を整えた。現在、優勝へのマジックは19で最短Vは14日。頼もしい移籍左腕の戦列復帰でVロードを加速させる。

 ゆったりとした投球フォームから目いっぱい腕を振った。川口投手総合コーチ、斎藤投手コーチも見守る中で行ったシート打撃。打者10人に対し30球を投げ、安打性の当たりはわずかに4本のみ。登板を終えた杉内の表情が順調さを物語った。

 「いつも通り普通に腕を振ることができた。腕を振れたら大丈夫。感じはいい」。1軍復帰への手応えをつかみ、自然と笑みがこぼれた。

 8月23日に出場選手登録を抹消。約1週間のノースロー期間を設けた。患部の蓄積疲労を取り除くと、1日には約70メートルの遠投。2日にはブルペンで22球を投げた。そしてこの日のシート打撃を終え「(実戦までにやることは)もうない」と確認作業を終了させた。

 昨年9月に続く、左肩の違和感。CSや日本シリーズを見据え、絶対欠かせない戦力の移籍左腕に対し、原監督は焦らせずにじっくり調整させる方針を固め、11日の広島戦(東京ドーム)からの9連戦中の復帰を示唆していた。ところが、予定よりも1週間早い復帰となったことに指揮官は「予定通り。7日の神宮あたりで復帰?否定はしないよ」と笑顔で話した。

 屋外や地方球場の軟らかいマウンドを苦手とする杉内の意向もあり、2軍での調整登板も行わない。ぶっつけ本番。チームにとっても杉内の早期復帰は心強い。最近10試合で実績のない1年目の江柄子や3年目の小野を先発させるなど、慢性的な駒不足に悩んでいた。優勝マジックは19。ソフトバンク時代に3度のリーグ優勝経験のある左腕は「もし(1軍に)上がることになれば、マジックを減らせるように頑張ります。早くあの輪の中に入りたい」と胸を高鳴らせた。

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2012年9月4日のニュース