広島 倉は怒り収まらず「VTRもなにも、100%ファウル」

[ 2012年9月1日 08:03 ]

<神・広>6回1死二、三塁、能見の空振りの判定を巡って橘高球審に抗議する広島・野村監督(右端は捕手・倉)

セ・リーグ 広島0-3阪神

(8月31日 甲子園)
 広島には痛すぎる非情判定だ。打線に元気なく今季15度目の零敗を喫した阪神戦(甲子園)。0―1の6回、1死二、三塁で能見のスクイズはファウルに見えたが、橘高球審は空振りと判定し、三塁走者の生還(記録は盗塁)を認定。猛抗議した野村監督は遅延行為として今季初の退場処分となった。

 「VTRもなにも、100%ファウル。自分が一番わかっているプレーを、理解してもらえないのは悔しい。チームにとっても痛すぎる…」

 女房役の倉は試合後も怒りが収まらない。1点差なら試合がどう動くかわからないだけに、誤審に思える非情判定は広島側に重くのしかかった。ただ、低調な打線にも原因はある。散発4安打。指揮官の執念に応えられぬまま、今季15度目の零敗は看過できない。

 「明らかにファウルチップらしいからね、野村監督も引くに引けない。しっかりジャッジしてほしい」。代理で指揮を執った高野手チーフコーチは、判定に不快感を示しつつ「2軍にいる広瀬や岩本らの状態を視野に入れつつ、残り試合、戦力をフルに使いたい」と、得点力アップへの打開策にも言及した。

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2012年9月1日のニュース