代役守護神・今村 1点守れず「実力不足です」

[ 2012年8月31日 06:00 ]

<ヤ・広>試合終了後に広島・今村(中)は早々とグランドを引き揚げる

セ・リーグ 広島2-2ヤクルト

(8月30日 神宮)
 広島は痛恨ドローで眼下の敵・ヤクルトを突き放すことはできなかった。夫人の出産のため29日に一時帰国したミコライオの代役守護神をつとめる今村がまさかの被弾。8回1失点好投の大竹の後を受け登板した1点リードの9回、先頭の松井淳に外角の速球を左翼ポール際へ運ばれた。

 やはりミコライオが体調不良を訴えた7月16日の中日戦(マツダ)以来となる、勝ち試合を締めくくる登板で仕事を果たせなかった。

 「勝ち試合だったので…。実力不足です」

 視線を落とし引き揚げる若き右腕だったが、野村監督は「シュート回転になって向こう(左方向)に持って行かれたんだけど、ミコがいない中でタケルに賭けたんだからしょうがない」と責めることはなかった。

 ミコライオの再来日が予定されるのは9月3日。最低3試合は不在が想定される。同点とされた9回のなお2死一、二塁、10回の2死満塁という“最後の一線”は越えさせなかった男に、今は信じて託すしかない。

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2012年8月31日のニュース