アウェーの洗礼?大谷 練習場借りられず、ぶっつけ先発

[ 2012年8月31日 06:00 ]

室内練習場が借りられず、球場の軒下でダッシュをする高校日本代表の大谷(右)

 第25回IBAF18U世界野球選手権第1日は30日、予定されていた1次ラウンドB組の開幕試合、日本―チェコなど全6試合と開会式が雨のため中止となった。中止の6試合は予備日の9月4日に実施される。日本の1次ラウンドの他の日程は変わらないが、2次ラウンドに進んだ場合、31日から9連戦となる。

 これがアウェーの洗礼か。台風接近に伴う雨が降り続く中、午前9時に試合開始予定だった日本は1時間以上ベンチで待たされた揚げ句、中止が決まった。スタッフも状況把握に追われ、小倉全由監督は「こういうのが国際大会なのかなと思う」と苦笑した。

 中止決定後は室内練習場の確保に動いたが、LGツインズが本拠地とする蚕室球場の室内練習場は使用許可が下りず、球場近辺の室内練習場も借りられなかったため、この日の練習は球場の軒下で約1時間の素振りやランニングを行ったのみ。31日のカナダ戦に先発予定の大谷(岩手・花巻東)は通常は登板前日に投球練習を行うが、キャッチボールすらできず、「ぶっつけ本番」で臨むことになった。それでも高校最速160キロ右腕は「もう少し動きたい気持ちはありますが、きのうも(42球)投げられたので大丈夫です。任されるからには完封するつもりで投げたい」。開幕投手は頼もしかった。

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2012年8月31日のニュース