雄星“変身”3勝 外角に変化球集め8回1失点

[ 2012年8月30日 06:00 ]

<日・西>試合後、渡辺監督(左)と握手する西武・菊池

パ・リーグ 西武3-1日本ハム

(8月29日 札幌D)
 西武・菊池が勇気を持ってボール球勝負を挑んだ。3―1の8回2死一、二塁。一発が出れば逆転の場面で打席には代打・二岡。フルカウントから低めのボールゾーンに落ちる118キロのカーブで空振り三振に斬り、ピンチを脱した。

 8回3安打1失点。今季3勝目に「粘り強く投げたいと思っていた。二岡さんには“ボールでもいい”くらいの気持ちで割り切って投げられた」と胸を張った。

 打者30人中21人に対し、初球ストライク。右打者が7人並んだ打線を手玉に取った。得意とするクロスファイアはほとんど使わず、外角へのフォークやスライダー、カーブを低めに集めた。「苦しみましたけど、粘って投げられた」。今後の戦いを見据え、首位を争うチームにこれまでとは異なる投球スタイルを見せた価値は大きい。渡辺監督は「きょうの投球を見ると、ひと皮むけたかなと思う」と手放しで褒めた。

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2012年8月30日のニュース