“伸びる速球”の威力絶大!松坂 力で押した今季初勝利

[ 2012年8月29日 06:00 ]

<レッドソックス・ロイヤルズ>右肘手術後初勝利でメジャー通算50勝を挙げたレッドソックス・松坂

ア・リーグ レッドソックス5―1ロイヤルズ

(8月27日 ボストン)
 実に477日ぶり勝利だ。首から肩にかけて広がる右僧帽筋痛のため7月3日に故障者リスト(DL)入りしていたレッドソックスの松坂大輔投手(31)が、27日(日本時間28日)のロイヤルズ戦で復帰。7回を5安打、自責0でメジャー通算50勝を達成し、昨年5月8日ツインズ戦以来、右肘手術後では初勝利を挙げた。

 松坂が力で押す投球で今季初勝利を挙げた。初回、先頭のダイソンに四球を与え、ゴードンの右犠飛で先制点を許した。しかしその後は低めを突き、7回を1失点。ストライク率も70%と安定し「ここからまたいい結果を出していけたらいい」と笑顔ものぞいた。

 球速は140キロ台後半が多かったが「伸びる速球」の威力は絶大で、手元で変化するカットボールとの相乗効果を生んだ。6回1死一、二塁では、ペレスを外角カットボールで右邪飛に。続くムスタカスは、力を入れた最速94マイル(約151キロ)直球で空振り三振。まだ余力はあった。

 投球フォームは「右腕の通り道と左肩から腕にかけての使い方」をテーマに力みのない形を模索してきた。何か一つが変わったわけではない。下半身からの力を指先に伝える絶妙な上半身のバランスを見つけ出した。

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2012年8月29日のニュース