年俸220万円の格安助っ投マエストリ 首位斬り初完投

[ 2012年8月27日 06:00 ]

<オ・西>完投勝利のオリックス・マエストリはファンのサインに笑顔で応じる

パ・リーグ オリックス7-1西武

(8月26日 京セラD)
 7月に加入した推定年俸220万円の超格安イタリア人助っ投、オリックス・マエストリが来日初の完投勝利で苦しい台所事情を救った。無四球4安打1失点。一人で投げ抜いたのは7月31日の西武戦(西武ドーム)での木佐貫以来今季9度目。

 25日に寺原が右肘炎症で出場選手登録を抹消されるなど、先発投手陣の相次ぐリタイアと、不振で負担がかかっていた中継ぎ陣を休ませることができた。

 「ストライク先行で力むこともなかった。味方も点を取ってくれたので楽な気持ちで投げることができたよ」

 入団前の四国アイランドリーグPlus香川ではストッパー。昨年12月の豪州ウインターリーグ以来となる完投は109球で西武打線を料理した。中島、中村の2人からの5三振を含め計11奪三振。「そんなに取ったの、という感じ」と本人も驚く快投ぶりだった。

 12日のロッテ戦(QVCマリン)で初登板初勝利を挙げてから3戦2勝。中途入団のため日割り計算で算出された年俸を考えれば、費用対効果でこれ以上ない働き。今季終了までの契約だったが、来季の残留に大きく前進。外国人投手枠をめぐってはマクレーン、フィガロとの競争の形になっているが、印象度でマエストリが一歩抜け出した。

 「四球は出していないし、理想的な球数。文句のつけようがないピッチングだった。中継ぎを休ませることもできたからね」。星野投手コーチも孝行息子の出現を手放しで喜んでいた。

 ▼オリックス・李大浩(7回にリーグ単独トップの21号2ラン)当たった瞬間にいったと思った。(タイトル争いは)あまり意識していない。144試合を終わってからだよ。

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2012年8月27日のニュース