村中 館山に続いた!ヤクルト2試合連続完封でCS見えた

[ 2012年8月27日 06:00 ]

<中・ヤ>2安打完封勝利しガッツポーズのヤクルト・村中

セ・リーグ 中日0-2ヤクルト

(8月26日 ナゴヤD)
 含み笑いで発したヤクルト・小川監督の言葉が全てだった。「きょうの村中は初めて見た。入団して以来、一番良かったんじゃないですか」。指揮官から絶賛された左腕も、また雄弁だ。「低めに制球できました。変化球もポンポンとカウントが取れた」。以前のようにテンポが悪く自滅を繰り返した姿はなかった。

 7回先頭の松井佑に中前打を放たれるまで無安打。最後まで二塁すら踏ませず、2安打に抑えた。四球は1個だった。

 7勝目を挙げた村中は「打者(の動き)を見て投げられるようになった」と胸を張る。3回まで25球で打者9人をパーフェクト。この短いスパンの中でも配球パターンを変えていた。初回、先頭の大島に対して、2球目に最速146キロをマークするなど3球連続の直球で遊直。力勝負を印象付けることで、続く4人には初球は変化球から入り、タイミングを外した。

 「早打ちで来ているのは分かっていた。だから、途中はチェンジアップ、カーブの割合を直球より多くした」と女房役の川本。3回は再び目先を変える。全て直球の5球で森野、荒木、山内の3人を料理した。これでペースをつかんだ。敵将の高木監督も「スイスイと放られちゃった」と脱帽するしかなかった。

 8月上旬に出場選手登録を外れ、10日間のミニキャンプで再調整。復帰後は3試合で2勝0敗、防御率0・81と抜群の安定感だ。前日の館山に続く2試合連続完封で5カードぶりの勝ち越し。28日からの3位・広島との直接対決(神宮)を前に、村中が最高の流れをつくった。

 ≪昨年4月 由規→館山以来≫村中(ヤ)が2安打完封で今季7勝目。自身完封勝利は昨季7月29日巨人戦でマークしたのに次いで2度目になる。前日(25日)もヤクルトは館山が完封勝利を挙げておりチーム2試合連続。ヤクルトで完投による連続完封勝利は昨季4月20、21日中日戦の由規、館山以来だ。前回は22日広島戦も3投手の継投で完封し、チーム3試合連続完封勝利の球団タイ。28日の広島戦で6度目の球団タイ記録に挑戦する(プロ野球記録は10年中日の5試合連続)。

続きを表示

2012年8月27日のニュース