気仙沼８強　土壇場９回に逆転サヨナラ勝ち　全国高校軟式

全国高校軟式野球選手権の初戦でサヨナラ勝ちし、喜ぶ気仙沼高の選手たち

　第５７回全国高校軟式野球選手権第２日は２６日、兵庫県の明石トーカロ球場などで１回戦４試合を行い、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市から出場の気仙沼のほか、作新学院、新田、文徳が勝って準々決勝に進出、ベスト８が出そろった。

　東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼（宮城）が大津・大津緑洋の連合チーム（西中国・山口）に３―２で逆転サヨナラ勝ちした。２点を追う９回に走者をためて相手の悪送球で追いつくと、満塁から最後は押し出し四球で勝ちを呼び込んだ。津波で父親を亡くし、自宅が流された遠藤は被災後、転校も考えたが同級生の家に住んで野球を続けた。「劇的な勝ち方で本当にうれしい」と喜んでいた。

　▽１回戦

文徳（南部九州・熊本）
　０００　００１　０００―１
　０００　０００　０００―０
向上（南関東・神奈川）
　（文）今山―友川
　（向）小笠原―梅沢

大津・大津緑洋（西中国・山口）
　１００　０００　１００―２
　０００　０００　００３Ｘ―３
気仙沼（南東北・宮城）
　（大）小林―山近
　（気）小山彬―小野寺雅

新田（四国・愛媛）
　０３０　０１３　２０１―１０
　０００　０００　０００―０
日体荏原（東京）
　（新）藤岡、吉田―上岡
　（日）萩原、平沢―村石

作新学院（北関東・栃木）
　０００　２１０　０００―３
　０００　０００　０００―０
初芝富田林（大阪）
　（作）神山―黒田
　（初）奥薗、大前―山際