高木監督 執念で勝利呼ぶ「何としても勝たないと」

[ 2012年8月18日 06:00 ]

<中・De>3回途中、マウンドを降りる中日・小笠原(中)

セ・リーグ 中日4-3DeNA

(8月17日 ナゴヤD)
 いつにも増して動きは早かった。2―2の3回2死二塁、中日・高木監督は1カ月半ぶりの先発だった小笠原を早々と諦め、武藤を投入。ナゴヤドームでは6戦全勝だったDeNA相手でもなりふり構わず勝ちにいき、2―3の6回1死二、三塁から野本の左前逆転2点打で白星をもぎ取った。

 「きょう負けたら巨人に勝った意味がない。何としても、早めでも投手をつないでつないで勝たないといかんかった」

 前夜は延長11回の激闘で巨人に1―0のサヨナラ勝ち。首位との直接対決に死力を尽くし2勝1敗と勝ち越したのに、最下位相手に取りこぼすわけにはいかない。ベテラン左腕には非情にも映るさい配が、この一戦の重要性を際立たせた。

 執念のさい配がツキも呼び込んだ。1―1の2回1死一、三塁では投手の小笠原に初球スクイズを指示。これは小笠原がサインを見逃し、飛び出した三塁走者・谷繁がアウトになったが、なお2死二塁で左腕が意地の左前適時打。結果的に勝ち越しに成功した。

 「スクイズはやりたくないんやけど、そんなことも言っとられん。サイン見逃しで嫌な感じがしたけど、粘り勝ちというかよく逆転したね」

 巨人も勝ちゲーム差は4・5のままだが、苦しみながらものにした1勝は大きい。18日には、不振で2日に登録抹消された守護神・岩瀬も復帰予定。一戦必勝の構えで、どこまでも食らいついていく。

 ▼中日・権藤投手コーチ(2回2/32失点KOの小笠原について)あれだけ制球のいい投手が、やられ方が悪すぎる。あした(18日)抹消します。

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2012年8月18日のニュース