“鈍足”ラミの「かくRUN」が流れ呼んだ

[ 2012年8月8日 06:00 ]

<ヤ・D>2回無死一塁、DeNA・後藤の左前打で三塁進塁し、タイムを要求する一走・ラミレス。左はヤクルト・川端

セ・リーグ DeNA10-1ヤクルト

(8月7日 神宮)
 鈍足という自らのイメージを逆手にとった、ラミレスの好走塁だった。2回、中前打で出塁し、続く後藤の場面でフルカウントからエンドラン。左前打でラミレスは二塁前で減速したが、左翼ミレッジの打球処理にもたつく動きを見てスピードを上げた。まだ無死だったが「三塁へ走ってこないだろうと思っていたミレッジが、うまく処理できていないのが見えた」と一気に三塁を陥れた。

 鈍足という自らのイメージを逆手にとった、ラミレスの好走塁だった。2回、中前打で出塁し、続く後藤の場面でフルカウントからエンドラン。左前打でラミレスは二塁前で減速したが、左翼ミレッジの打球処理にもたつく動きを見てスピードを上げた。まだ無死だったが「三塁へ走ってこないだろうと思っていたミレッジが、うまく処理できていないのが見えた」と一気に三塁を陥れた。

 両太腿に不安を抱えるラミレスは、全力疾走を控えるケースが多い。2月の宜野湾キャンプ、打席から一塁までのタイムはチーム最遅の4秒25だった。だが、中畑監督が「ラミちゃんは本気で走れば速いよ」と言うように、勝負どころでは足の回転数が上がる。加えて自身も守る左翼への打球。「相手が自分によくやってくる走塁。だからチャンスがあれば狙っていた」と振り返った。

 ミレッジが慌てて三塁に送球する間に後藤も二塁に進塁。無死二、三塁と好機を広げ、先制点につながった。ラミレスの隙を突いた走塁が流れを呼び寄せ、10得点の大勝劇をもたらした。

 ▼ヤクルト・飯田外野守備走塁コーチ ミレッジが待っちゃった。1、2歩出ていれば違った。中途半端。

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2012年8月8日のニュース