70代コンビ勘違い…田島、ドタバタ登板も2回0封

[ 2012年8月8日 06:00 ]

<中・広>6回、2番手でマウンドに上がった中日・田島。左は権藤投手コーチ

セ・リーグ 中日4-2広島

(8月7日 浜松)
 2―1とリードした6回。中日先発の大野を5回で見切った中日のマウンドには、武藤が上がった。ところが、マウンド付近でキャッチボールを始めた後、田島が慌てて出てきた。何とも不可解な「継投」。理由は70代コンビの勘違いだった。

 発端は71歳の高木監督の「見間違い」。ブルペンを映すモニターをチェックした際、投球練習していた背番号25の武藤を背番号45の田島と見間違えて「田島でいいか?」と打診した。これに対し、73歳の権藤投手コーチは武藤を準備させていたが、反射的に「はい」と返事してしまった。こちらは「聞き違い」。そんなことは知らずに武藤はマウンドに上がったが、球審への投手交代は「田島」で告げられていた。

 思わぬ出番となった田島だが、5月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の2回を投げ、1安打無失点で3奪三振。19試合連続無失点で3連勝に貢献したルーキー右腕は「ブルペンで1度(肩を)つくっていたので気持ち的にも準備はできていた」と振り返った。

 田島に救われた権藤投手コーチは「私のミス」と反省しながらも「結果的に良かった」と胸をなで下ろした。一方の高木監督は「背番号もハッキリせんかったし、同じタイプだから」と苦笑い。8回にはスクイズで追加点を奪うなど采配がさえ「スクイズ?今年はもうやりません」と上機嫌だった。

 ▼中日・大野(5回1失点で無傷の3勝目も5四死球での失点を反省)試合中に修正するというのが、きょう与えられた課題。

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