阿部 暑気払い5打点!“夏バテ打線”に元気注入

[ 2012年8月5日 06:00 ]

<D・巨>3回1死二、三塁、巨人・阿部が中越えの2点適時二塁打を放つ

セ・リーグ 巨人9-2DeNA

(8月4日 横浜)
 主将・阿部が夏バテ気味だった巨人打線復活の号砲を高らかに打ち鳴らした。先制直後の初回に左犠飛。3回1死二、三塁は低めのボール球をすくい、中越え2点二塁打で中押し。とどめは7回だ。1死一、二塁で右中間突破の2点二塁打で試合を決めた。お役御免とばかりに代走を送られたヒーローは、不安を抱える足に無理させることなくゆっくりと退いた。

 「ホールトンも不安定だったし、これくらい点差をつけてあげればいい投球ができる。いい展開でしたね」。

 7月28日の広島戦(マツダ)の走塁で左かかとを痛め、翌日から2試合先発落ち。そこからチームは5試合で平均1・8得点と、好調だった打線が鳴りを潜めた。患部については「6、7割くらいかな。サポーターをして、できている感じ」と漏らす。同31日の中日戦(東京ドーム)には痛み止めの薬を飲んで代打出場。2日の同戦からは再び4番を任されながら前日まで8打数1安打だっただけに、面目躍如の働きだ。

 1試合5打点は昨年10月6日横浜戦(東京ドーム)以来、今季初。57打点は、2日に故障で出場選手登録を抹消されたトップのヤクルト・バレンティンに6差に接近した。リーグトップの打率・318とともに、2冠を射程圏に捉えた。

 1カ月半ぶりの連敗を喫した直後に、最下位・DeNA相手にしっかり連勝。「休むわけにもいかないし、やりながら治していく。(チームが)余裕あるからといって、余裕こいてるわけにはいかない」。歯を食いしばる主将が、正妻が、4番が、原巨人を根幹で支えている。

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2012年8月5日のニュース