WBC出場問題は進展なし…12球団で対応策協議へ

[ 2012年8月1日 18:12 ]

 日本プロ野球選手会と12球団側は1日、東京都内での事務折衝で来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場問題について協議したが、選手会は不参加を決議した要因のスポンサー権などの譲渡をあらためて主張し、進展はなかった。大会への参加を表明している12球団側は、3日の代表者会議で対応策を話し合う。

 12球団側は、日本代表の常設化で収益を確保する「侍ジャパンプロジェクト」の意義などを再度説明した。しかし、選手会は7月20日の臨時大会で、日本代表のスポンサー権などの譲渡が大会を主催するWBC運営会社に認められないことを理由に不参加を決めており、松原徹事務局長は「選手の意思が固いということを伝えた」と話した。

 日本野球機構の選手関係委員長を務める広島の鈴木清明球団本部長は「(選手会の姿勢は)強硬で、このままだと(参加が)なくなる。アクションの方法を協議する」と危機感を口にし、12球団側が主催者側と再交渉することも含めた善後策を練る姿勢を示した。

 ▼日本プロ野球選手会・新井貴浩会長(阪神)の話 選手会の決断を理解してくれて、向こうが対応を協議してくださるという報告を受けた。期待しています。

続きを表示

2012年8月1日のニュース