1日でトレード成立 ヤ軍GM「本当にサプライズ」

[ 2012年7月25日 06:00 ]

イチロー ヤンキース移籍

 ヤンキースとマリナーズのトレード成立はこの日正午すぎだったという。ヤンキース幹部は「先週から話を開始したが、実際に動いたのはきょう(23日)」と明かした。今月20日に正左翼手のガードナーの右肘手術が決定。さらに右翼手のスウィシャーも股関節痛で離脱、チームが4連敗を喫したこともあり、一気にトレード成立への風が吹いた。

 ただ、発端は両軍球団社長の話し合いだった。マリナーズのチャック・アームストロング社長とヤンキースのランディ・レビン社長が会談。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「本当にサプライズ。GM同士の交渉を超越したところで話が始まった」と明かした。マリナーズのハワード・リンカーンCEO(最高経営責任者)によるとオーナー企業の「任天堂グループ」は、イチローとの契約延長を希望していたが、最終的にイチロー本人の移籍希望を聞いてトレードを了承した。

 突然に見えるトレード劇だが、ヤンキースはイチローの動きを以前からチェックしていた。あるスカウトは「6月下旬にイチローを見たが、十分やれると思った」と明かした。ヤンキースの故ジョージ・スタインブレナー・オーナーは01年のイチローの活躍を見て、過小評価した担当スカウトをしっ責したことで有名。ヤンキースにとっては、12年越しのイチロー獲得実現でもあった。

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2012年7月25日のニュース